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執筆者の写真教員H

【8月1日】「教員ブログ第2回」

はじめまして、今年度、中学2年生を担当していますHです。


教員ブログ2回目ということで、自分も学生の頃の話をしようと思います。

学生のころ、周りに「数学なんて何の役に立つんだ!」と言っている友達がいました。これは、どの学校でも良く見かける会話であり、聞いたこと、もしくは言ったことがあるかもしれません。多くの人はこの会話で終わってしまいますが、自分たちは当時、「数学が日常にどう関係しているか」を調べたことがあります。


・対数は、地震の震度や、音階、理科のpH、株価に利用

・素因数分解は、RSA暗号に使われており、ネットを守っている

・面積の計算から、ピザを買うとき、大・中・小どれがお得か分かる

など、調べたらきりがないほどたくさん出てきたのを覚えています。


その中で今回のお話は、高校分野の「微分・積分」についてです。


16~17世紀のヨーロッパでは、大砲の弾を的に当てるために、砲弾の軌道の研究がさかんに行われました。山なりに進む砲弾の進行方向は、たえず変化していきます。そのため、変化のしかたを計算で求めることができる「微分・積分」が誕生したのです。

現在では、建築物の強度や、人工衛星の軌道、台風の進路予想など、多くのことに活用されています。


さらには、皆さんが使うスマホのバッテリー残量までもが積分で計算ができるのです!!


スマホのバッテリーはリチウムイオン(Li⁺)が密閉された「リチウムイオン電池」です。リチウムイオンは、スマホを充電すると、電池のマイナスの電極に移動し、スマホを使うとプラスの電極に移動します。

電子回路を流れる電流が時間とともに変化したのかをあらわした関数を積分し、面積を計算します。その面積が電子回路を流れた電気の総量になります。フル充電に必要な電気の総量と比較して、バッテリー残量を求めているそうです。


どうでしょう。「数学ってこんなにも日常に役に立つんだ!」と思っていただければ幸いです。まだ学習していない人も、すでに終えている人も、微分・積分の世界をどうぞお楽しみください。ちなみにTwitterなどの「トレンド機能」は微分を活用しているそうな・・・

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